我々は夕方に到着しましたので、すぐに宿に入って温泉に入り、食事をしました。
部屋でうまい料理と酒を堪能し、いい気分になっていたら、あからさまにいい気分になっている仲居さん が、「私も同じくぅ」みたいなノリでお膳をさげに来ました。
そしてその仲居さんから、「今日は有名なお祭りの日だから、これから見に行ったほうがいいよ♪」と 教えてもらいました。
我々「分かった。ありがとう。で、どこ行けばええの?」
仲居「歩いてではちょっと遠いんですよ・・お客さん今日はお車で来られたの?でも車では渋滞するし
停めるとこないし、う〜ん・・」
我々「・・・」
仲居「あ!そうだ。お祭りの日は無料でバスが出ているんですよ!小さいバスだからすぐに満員に
なっちゃうんですけど、すぐそこのバス停から、ピストン運動してるんで、すぐに戻っ・・!やだっ!
ピストン運動だなんて!うひゃひゃひゃひゃ」
仲居さんは、「ピストン輸送」と「ピストン運動」を言い間違えて、Maternityの肩をバシバシ叩きながら
自分で大ウケしてしまい、そこから先は説明になりませんでした。
ところで、我々のホーム三重県でピストンと言えば渡鹿野島(わたかのじま)です。
渡鹿野島とは全国でも有名な置屋が現存する島で、たくさんの東南アジア人女性が中心となって、殿方 を心底リラックスさせてくれるところなのです。
我々は若い時に警察24時みたいな番組を見て初めてこの島の存在を知り、すぐさま調査に乗り出した ことがありました。
分かりにく〜い所に船着き場があって、そこから船で島に渡りました。島には普通の人も住んでいて、
見るからに無垢そうなかわいい女子高生と乗り合わせた時は、「何しとんのや俺らは・・」と3人が3人とも 思いました。
そしてドキドキしながら島に上陸したとたん、怪しげなババアが我々に近づいて来ました。
「お兄ちゃんら島の人やないなぁ。今日は遊びに来たん?」いきなりそう言われた我々はビビッて、
「用があったらそっち行くから、とりあえず向こう行け」とババアを追い返しました。そして3人で話し合い ました。
話し合いの結果、NuZとMaternityが「もう十分だから帰る」と言い出し、多数決で帰ることになるかと
思われましたが、Allwayの
という一言で我々は反転し、さっきのババアのスナックみたいな店に行きました。
Allwayは「帰る」やなくて「買える」んやで!とチームを鼓舞し、ババアとの交渉に臨みました。
「ショートが30分で15,000yen、ロングが朝までで40,000yen」それがババアの提示額でした。我々は 結構な額に正直ひるみましたが、Allwayがろくに交渉もせずにショートを選び、NuZとMaternityもそれに続き ました。
すると「お兄ちゃんら若いから」という理由で15分おまけしてもらいました。
そして!店の裏手に連れて行かれると、棚田みたいな感じで斜面に長屋がたくさん建っていました。
我々は各々、ババアに案内されるままに現場に送り込まれ、それぞれ思い思いの調査を開始しました。 以下はその調査結果です。
<調査項目>
1.本当に存在するのか。
2.実際どうなのか。
<調査結果>
1.本当にある。
2.Allwayのケース
若くてかわいいタイ人で、とてもリラックスできた。
2.Maternityのケース
「20代の外国人」と言い張っていたが、絶対に「30代の日本人」だと思う。あと、臭かった。
2.NuZのケース
「風邪」や「乗り気がしない」という理由で断られ続け、長屋中をタライ回しにされた。
やっと巡り会えた調査対象は普通だった。
※ このお話は1997年頃のお話です。