吉野でおいしい食事をとった後、黒滝村を目指して走っていたのですが、雨が降ってきたので雨宿りをしていたのです。
とてものどかな農村の木陰で、最初はバカ話をしながら余裕で雨宿りをしていたのですが、10分もすると雨は次第に強くなってきました。
するとNutZがAllwayに対し、「カッパ(レインコート)を持って来たか?」と質問し、Allwayは「雨が降る とは思わなかったので、持って来ていない」と回答したのですが、すぐさま間髪入れずに回答を訂正しま した。
この発言により、NutZはカッパを持って来ているのにも関わらず、カッパなしで走ることになりました。
「そのうちやむだろう」ということで、我々は雨の中走り出しました。
今回の目的地は「南紀白浜」です!
ところが雨はさらに強くなり、幅2m 傾斜20度の林道は、山から流れてくる雨水で、道ではなく水深5cm くらいの川になっていました。そしてすぐ横は崖でした。
我々は久しぶりに恐怖を感じながら、なんとかその川と化した林道を登りきりました!
するとそこは!・・ただの行き止まりでした。
視界が悪く、ルートをロストしていたのです。
数十分後、なんとかちゃんとした道に出た我々は、温泉場を発見しました。
我々の体は冷えきっていたのですが、ここで温泉に入るか入らないかが議論されました。ちなみに「入ら ない」と主張した者の根拠は、「入ってもどうせまたすぐ雨にぬれるから、時間がもったいない」というもの でした。
ここでAllwayが発言しました。
雨宿り以降、極限状態に近かったメンバーのハートが動いた瞬間でした。
我々は「あ〜」とか「う〜」とか言いながら温泉につかりました。
これより先は天候に恵まれ、我々は白浜に到着しました。
青い海に白い砂浜!リゾート地まるだしの雰囲気!すごくええとこです。
しかしここでAllwayが痛恨のミス!粗悪な宿をとってしまったのです。
細かいことはさておき、食事中に酒を注文したら、「ない」と言われたのはショックでした。NutZはちょっと 怒っていました。Allwayは自分がとった宿なだけに、NutZをなだめる感じでした。MogishiはNutZのイエス マンなので、NutZの発言を復唱していました。
よし!外で飲み直そう!ってことで、我々は近所の居酒屋へ入りました。
そして居酒屋の女将さんに、NutZとAllway、どっちが好みのタイプか?と聞いたら女将さんはNutZと答え、 NutZはちょっと気分よくなり、Allwayはホッとした感じで、MogishiはNutZの発言を復唱していました。
翌日になり、我々は計画どおりに海で泳ぐことにしました。
すごくきれいな水で魚もたくさんいて、とてもおもしろかったのですが、またまたAllwayが痛恨のミス! 浮き輪でプカプカ浮いていたAllwayは、船酔いみたいな感覚になり、気持ち悪くなってしまったのです。
我々は1時間足らずで白浜をあとにしました。
そしていよいよ帰り道。
我々は土砂崩れの為、ルートを迂回する必要にせまられました。
情報を収集する為に、我々はとある道の駅へ行きました。ここでふとした時に、八咫烏(やたがらす)の 話になりました。
NutZが言うには、八咫烏は万引きの神様だそうです。
そんな神をも恐れぬリーダーNutZが下した決断は、地図にも載ってないような道を行くことでした。
実は今回、NutZはMogishiをケツに乗せて走っていたのですが、昨日の林道とは比べ物にならないくらいの 悪路にさしかかった時、NutZはAllwayに対し、Mogishiをケツに乗せるよう指示しました。Allwayは この時の指示について、NutZの生まれ持った何かを感じました。
Allwayは「大丈夫かな?」と思いながらもMogishiをケツに乗せて悪路を駆け上がりましたが、こけて しまいました。
単車を愛し、ツーリングを生き甲斐とするAllwayにとって、この出来事は非常に深い闇として体に刻まれ ました。
超ポジティブなAllwayも、こけた後しばらくは世の中に復讐することを考えていました。
・・でもまあ p(^▽^)q 30分後には元に戻り、ワイワイキャッキャと帰路につくAllwayZでした。