今年の走り出しも例年通り、いつものパターンでした。

 「浴衣を着て周辺を歩けるような温泉場に行きたい!」という願望から、「城崎温泉」を
目的地に選び、細かい段取りは全て無視して、我々は出っ発しました。目的地と地図さえあれば、
ツーリングはできるのです。

 目的地に着くまでに、途中の観光スポットにも立ち寄る訳ですが、実は城崎温泉周辺には
数ヶ月前に来たばかりでした。あまりにもインパクトが無さ過ぎて忘れてましたが、観光スポット
「玄武洞」は城崎温泉のすぐ隣でした。

 そこで我々は仕方なしに、「日本のへそ公園」へ立ち寄りました。そこは経緯度的に日本の
中心にある公園で、鉄道の駅まである立派な公園なのですが、その実「捨て猫公園」でした。
 猫は好きですが、あのワイルドなのに人なつっこくて、うようよいる感じは気持ち悪かった
です。

 その後、根っこが橋みたいになっている有名なケヤキの木を観て、城崎温泉街へ到着しました。
 我々は食事をしてから外湯巡りをすることにし、まずは「カニ」をほおばりました。カニの殻をむいたり 割ったりすることに抵抗を感じる我々は、女将さんにせかされながらカニを食べました。
 その後外湯巡りをしました。食事も外湯もとてもよく、何よりあの浴衣に下駄で町を歩く雰囲気が、我々の 求めていた雰囲気と合致して最高でした。城崎温泉、また行きたいです。

 翌日、「竹田城址」と「生野銀山」に立ち寄ってから帰ることにしました。
 ところが、季節はまだ春になったばかりで、しかも少し雨に降られてしまい、すごく寒くなってきました。
 竹田城址に着いた頃には、我々はガタガタ震えていました。
 山頂の天守閣跡までは、歩いてでも単車ででも行けましたので、どちらにするか話あっていると、 「山頂まで800m、徒歩40分」という看板がAllwayの目に留まりました。

「800mで40分もかかる訳ないやん!」

 とAllwayは自信満々に言い放ち、我々は徒歩で山頂の天守閣跡まで行くことになりました。
 ・・結果、完全なる登山となり、40分以上かかりました!
 「苦労して登ったから」というのは多分関係ないと思いますが、景色はとてもきれいでした。

  山頂から下山する時、なぜかNuZとAllwayは別の道を通って下山しました。
 この時Allwayは道に迷ってしまい、先に単車まで着いたNuZを30分以上待たせてしまいました。

  NuZは凍えていました。でも、こういう時の為の予備の上着など、なーんにも考えていない我々が所持 しているはずもなく、これから司令部に戻るまで、この極寒は続きました。

 さて、生野銀山へ向かおうとしたら、ここでアクシデント!NuZのNinjyaのヘッドライトが点かなくなりました。 もう14時くらいでしたので、急いで帰らないと暗くなって危ない、という理由から、生野銀山へ行くのは
やめました。


 もうどこへも寄らずに帰ることにしましたが、それにしても寒かったです。気温を示す看板には、6℃と 表示されていました。
 そして寒さをこらえて走っていたAllwayが、ふとバックミラーを見ると、なんと!Ninjyaのヘッドライトが復活 していました!

「お〜し!んじゃ銀山寄ってくか!」

 とても寒かったので、もう銀山なんかどうでもよかったのですが、そんなノリの悪いことは口が裂けて も言えず、我々は生野銀山へ向かいました。

 銀山に到着して、トイレに行き、売店をうろちょろしていた我々は迷っていました。
「どうする?行く?寒いし、時間かかりそうやん」「でもここまで来たんやから、行くっかねーやろ」といった 具合です。実際、銀山に寄る為に往復10kmくらい遠回りしていますので、後に退けず銀山内部まで行くこと にしました。料金は900yenでした。

「石見銀山でも200yenやのに、何で900yenもすんねん!」

 石見銀山が200yenだったかどうかは適当ですが、とにかくAllwayが金額のことでゴネて、ここまで来て、 結局我々は銀山内部へは入りませんでした。

 ここからの帰り道は、ひたすら走り続けましたが、何度も言うように、寒かったです。
 峠にさしかかった時などは、気温2℃と看板に表示してありました。そして銀山で時間をくったこともあって、司令部に帰還したのは20時でした。


   

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